ハンターハンター 暗黒大陸編

ハンターハンターと岡田斗司夫「登場人物が賢すぎる。クラピカと頭脳インフレ」

投稿日:9月 20, 2018 更新日:

連載再開を控えたハンターハンター

その面白さは折り紙付きで、今連載中の漫画でトップクラスに読者を楽しませているはずですが、大きな問題を2つ抱えています。まず1つは掲載ペースが遅すぎるということ。そしてもう一つが頭脳戦をやる上で起きている賢さのインフレ現象です。

インフレはこの暗黒大陸渡航編から顕著に。これについてはオタキングこと岡田斗司夫さんが言及していました。その発言と、賢さインフレの具体例を紹介します。

 

岡田斗司夫の発言

『HUNTER×HUNTER』が再開していますけれど、読むのが辛いですね(笑)、今のストーリーが面白いんですけど、難しくなりすぎているんですよ。

それと、今のシリーズの主役がクラピカなんですよね。クラピカは悪くないんだけども知能指数が高すぎるんですね。なので、クラピカを主役にして話を作るとどうなっちゃうのかっていうと、まず常にクラピカは読者の上を行って、いろいろと先読みする。こうかもしれない、ああかもしれない、という風に考える。でも、ストーリーを作る上では、クラピカが主役だから、クラピカを驚かせるような事件が起こらなきゃいけないわけです。

クラピカが出続けることで、『HUNTER×HUNTER』では頭のいい奴のインフレ現象が起きていて、なんか変なことになっているんですね(笑)。基本的に、こういう頭のいいキャラを出すときは、ひとつのお話の中にふたりが限界なんですよ。

『DEATH NOTE』で言えば、夜神月とL、この2人がいるから残りは普通かちょっと間抜けくらいでお話が展開するんですね。『HUNTER×HUNTER』ってLとかキラみたいな奴が雑魚キャラでもいるんですよ(笑)。なので、ストーリーがめっちゃ難しくなってしまう。

というような事をおっしゃっていました。

要約すると文句なしに面白いけど、頭の良い登場人物が多すぎてそれに伴って話の展開も難しくなっているので読むのに労力を要してしまうという状況です。

言ってしまえば漫画は楽に読みたいという読者側の都合でもあるんですが、ハンターハンター暗黒大陸編は小説並に文字が多くなっているパートもあり、ちょっとした敷居の高さにもなっているかもしれません。

まあしっかり読めば滅茶苦茶面白いので問題ないといえば問題ないんですけどね。そこで今日はその雑魚キャラでも賢く描かれている一幕の具体例を一つ紹介してみます。

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シマノも賢い

冴えない顔で典型的なモブキャラと思っていたら、滅茶苦茶頭のいい登場人物でした。それが発揮されたのが脇役シマノ電話の場面。

クラピカから電話を取り次ぐよう頼まれるのですが、何と着信は第1王子ベンジャミン、第3王子チョウライ、第5王子ツベッパの3人同時というタイミング。(電話の目的は念獣についての情報です。)

誰からの電話に最初に出るのが最良の選択か、クラピカは頭をフル回転させ他の王子へのけん制にもなるベンジャミンとの通話を選択。シマノに最初にベンジャミンと電話をつなぐよう頼みます。

しかしクラピカが電話に出ると・・・

 

第3王子のチョウライに電話は繋がれていました。

動揺しながらもそこはクラピカ、チョウライに話を合わせ不自然な対応にはなりません。

通話しながらシマノを睨みつけるクラピカw

 

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このシマノの表情と擬音は、幽遊白書で突然豹変した海藤優を彷彿とさせます。

電話を切ったあと何故ベンジャミンでなくチョウライに繋いだかシマノを問い詰めるクラピカ。

こき使われた事に対する仕返しの嫌がらせかと思いきや、シマノは覚醒しマシンガントークを開始。

 

「ベンジャミンは直接下々の者と話すことはしません。電話口にいたのは恐らく兵隊長のマイト曹長でしょう。交渉は先ほど部下の死という形で既に決裂しておりますから、あちらの用件はただ一つ。」

「雇用主に忠実な敵に敬意を表して死にざまを選ばせる事。」

「死に方に興味はありません。私は生きたいのだから、それで第3王子に繋げました。」

とベンジャミンを回避した理由を説明。さらにチョウライについては

「自ら受話器を持ち、私たちと直接交渉をする程には寛容ですが、後回しにされたら順番を待たずに切る位には高慢。出来たら殺し合いは避けたいと思いながらもいざとなれば躊躇わない優しさと残酷さを併せ持つ方・・・それが第3王子への印象です」

「故に機嫌を損ねず付き合っていられれば、少なくとも王子の数が絞られるまでは私たちを標的にすることはないでしょう。」

とクレバーに分析。ツベッパに関しては

「現在の国王制の在り方には厳しい意見を持っておられます。今回の戦いに参加されている理由は、上位王子に国政を握らせることを阻止するためでございましょう。」

「それが叶ったあかつきには、現国王と折衝し、下位王子たちへの恩赦を勝ち取ってくださるだけの政治力もあるかと」

「チョウライ様を優先して待たせたとしても、それを屈辱と考える性格の方ではないと判断致しました。」

 

シマノの思考力

電話を受けてからクラピカに繋ぐまでの一瞬の時間にこれだけ考えていたシマノ。滅茶苦茶有能だったわけです。

しかもシマノ無双はこれだけに留まらず、クラピカから半分テストのように出された、ドアの前で待機しているベンジャミンの部下バビマイナをどうするべきかという問いについても

↑電話と同時にやってきたバビマイナ

「入れない選択肢はございません。国王正規軍にも属して言える上級兵士が護衛と関しという国防法に則った目的で来ております。拒否すれば国王軍によって王妃・王子・我々は拘束されます。」

「拘束の際は第1王子の兵隊が付き添い、一瞬のスキを見て心神耗弱した王妃が王子と無理心中を計ったというシナリオ遂行が容易に想像できます。これだけ待たされても相手がリアクションを起こさないのは・・全て事がはっきり決まっているからかと」

「普通でない状況が続くほど、後のシナリオの布石となり彼らにとっての好都合だからでございましょう。」

と完璧に回答。面接だったらどこでも合格です。

シマノとの一連のやり取りが終わったクラピカは・・・

シマノを信頼することに。シマノの顔でこれらのセリフはかなりアンバランスで笑ってしまいそうにもなりますが、内容としては整合性が取れています。

この登場人物ほとんど賢いという状況で暗黒大陸編はまわっているわけです。

 

全員賢いわけではない

ちなみにそんな中でもバカ寄りのキャラクターも一応いるにはいまして、

それがボノレノフ。旅団が手分けしてヒソカを探すため一旦解散した際クロロ団長と合流し、

「変身できるけど使う頭がないから」

とホッコリするような事を言って団長に甘えていました。

旅団の一員よりシマノの方が賢いという珍現象も起きているこの暗黒大陸編、いよいよ連載再開間近です。非常にこの先が楽しみです。










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