ハンターハンター暗黒大陸編で、王位継承戦を繰り広げている王子たちの守護霊獣と念能力について紹介します。(ジャンプ掲載分までのネタバレ含みます)
注目すべきは、カキン王国の王子たちは守護霊獣と念という2つの能力を持てるという事です。
クラピカのように制約をつけての例外はありますが、通常念能力は1つまでしか持てないので、ここは大きなアドバンテージになります。
カキン帝国に伝わる守護霊獣
カキン国王の守護霊獣
子孫繁栄を願う者が残した強い念によって生み出された念獣。死者の縁の深い者に憑く。取りついた者のオーラを糧としてその者の人となりに影響を受けた形態・能力に変貌するが、自身が作り出したものでないため、自分の意志で動かすことはできない。
というルールがあります。尚自分自身で見る事もできません。
しかしカキン国王に守護霊獣が残っていることから、王位継承戦が終わった後も守護霊獣は有効となる可能性が高く、ツェリードニヒなどの邪悪な人間が王位を継承した場合、他国や他の念能力者にとって大きな脅威となりそうです。
王子の守護霊獣と念能力一覧
第一王子からそれぞれ紹介。まだ明らかになっていない能力も多いので、随時更新致します。
第1王子ベンジャミン
第1王子ベンジャミンの念能力名
『星を継ぐもの(ベンジャミンバトン)』
ベンジャミンに忠誠を誓った能力者が死ぬと、その能力を継承できます。しかし譲渡資格はカキン国王軍学校を卒業しベンジャミンの私設兵団に属しているものに限るという誓約があります。
他人の能力を拝借できるという意味では旅団のクロロ団長とかなり似ている能力でしょうか。クロロとの比較でいうと、クロロは対象者に制限はありませんが、能力を使用する際には本を出す必要があるなど、優劣というより状況によって有用性は変わってきそうです。
念使用者ベンジャミンもかなりスペックが高そうなので強いと思いますが、ツェリードニヒの存在感の前にやや死にフラグが出ている予感がします。
尚ツェリードニヒら他の王子と違って念の概念については乗船以前から知っていた模様。
ベンジャミン守護霊獣
こちらがベンジャミンの守護霊獣
まだ能力は明らかになっていませんが、側近のバルサミルコが雄々しいと形容するなど、かなりの強さを期待させます。
第2王子カミーラ
カミーラ王子。カキン国王に、生物学上の死を継承戦脱落の条件にしてほしいと頼むなど、他の王子を毛嫌いしており、かつ高慢な美人女性です。
カミーラの念能力
『百万回生きた猫』死後発動して攻撃した者の命と引き換えに蘇生。相手に殺意があれば無敵の能力です。
本人も蘇生の能力故に無敵とかなり自信を持っている様子でした。実際に滅茶苦茶な性格で単身で第1王子ベンジャミンの元へ乗り込み、見張りについていた私設兵ムッセをこの能力で排除しています。
しかし弱点もあり、生きたまま拘束されてしまえば無力になるため初見殺しの能力と言えるでしょう。賢いベンジャミンに拘束されたものの、裁判の後に釈放されています。
カミーラ守護霊獣
すごい卑猥な形状のカミーラの守護霊獣
操作系、強制型の能力。ある条件を満たした者を意のままに操ることができます。
第3王子チョウライ
暴君ではなくベンジャミンと違って相談する余地はありそうです。念についてはまだ本人が概念を理解しきれておらず、当然能力もまだ持っていません。しかし守護霊獣は徐々に動き始めます。
頭上に漂い、口から謎のコインを吐き出すチョウライの守護霊獣。
チョウライ自身は当然守護霊獣を見る事ができませんが、口から出されたコインについては見えており触る事も可能。
具現化系複合型の能力で、複数の条件により複数の能力が発動します。コインの所有者が条件を満たす事で様々な能力が発現。具体的に何が発現するかはまだ未知数。戦闘型ではなさそうですが、上位王子なのでそれなりの能力がありそうです。
第4王子ツェリードニヒ
側近のテータが念能力の開発を躊躇するほど残忍なツェリードニヒ。彼が出てきてからクロロやヒソカが霞んだという読者が出る程の異彩を放っており、メルエム亡き後最強説が囁かれるほど注目されています。
そして彼は王子というだけでなく、収集家の顔も持っており、クラピカの仇でもあり彼にとってのラストボスでもあります。
恐らく継承戦では終盤まで生き残り、暗黒大陸渡航編においての主要人物となっていくことでしょう。
こちらがツェリードニヒの守護霊獣
かわいいテータちゃんの顔を傷つけていました。。他にも部屋の通気口にやってきた、オイトが操るゴキブリを殺すなど、他の王子の守護霊獣と違ってかなり好戦的な様子。
ツェリードニヒの念能力
能力自体は不明ですが、特質系であることは明らかになっています。
乗船前までは念について知りませんでしたが、凄まじい才能があるようで、テータや他の側近が驚くほどのスピードで念を習得していきます。修得のスピードはハンターハンター序盤にゴンやキルアがウイングの元で行っていた修行は一体何だったんだと思うほどです。
最終的にはクラピカにやられる事になると思いますが、旅団との激突も期待されています。
第5王子ツベッパ
ツェリードニヒに共闘を持ちかけていましたが、ツェリードニヒは了解しつつもツベッパが次の日まで生きているか分からないと考えるなど、かませ臭がしています。
ツベッパの守護霊獣
変化系の能力で、発動には共同研究者が必要となる共存型。守護霊獣の体内で様々な効果を持つ薬品を生成することができます。
尚ツベッパの念能力はまだ不明です。
第6王子タイソン
こちらがタイソン。教祖となって自分の教えを好みのイケメンたちに布教しています。(それほど強制はしていません)
念については未知数ですが、守護霊獣は既に能力発動中
守護霊獣はこちら
放出系で拡散・徴集型の能力。タイソン教典を受け取った者に目玉ジャクシが憑き、目玉ジャクシは宿主からオーラを徴集、見返りに幸福を与えるという能力。幸福の度合いはタイソン教典の熟読度によって変化します。
ちなみにクラピカの師匠イズナミが彼女の護衛にあたっており、イケメンぶりによりなかなか気に入られているようです。
第7王子ルズールズ
こちらがルズールズ
一見駄目人間ですが、バショウとの会話から彼なりにカキン帝国や国民の事を考えている事が伺えます。
こちらがルズールズの守護霊獣
具現化系、半強制型の操作能力で、標的の欲望を具現化し罠を張る事ができます。そして標的が罠にはまる(欲望を満たす)事で能力が発動します。
念についてはまだ未知数です。
第8王子サレサレ
一見むさくるしい男ですが、かなり女性にモテるようでそれが念獣にもそのまま反映されています。
これがサレサレの守護霊獣
操作系で拡散式の誘導型で強制力は低いが多くの人間を操る事ができる。断続的に吐き出している白い煙。あれを吸い込むほど王子への行為が増す。吸い込んだ煙が一定数を超えると、信奉者の頭上に守護霊獣の分身が発生。
そして分身の発生した信奉者が別の誰かと一定時間過ごすとそいつも同じく分身を作る。つまり王子への好意を伝染させる保菌者(キャリア)となる。
以上ベンジャミンの部下リハン情報です。念についてはまだ未知数。
第9王子ハルケンブルグ
継承戦の辞退を申し入れるなど、我が強い他の成人王子とは毛並みが違う模様。王位継承戦は自分の理想実現のための好機ですが、殺し合いは理想に反しているというジレンマを抱えています。
そんなハルケンブルグの守護霊獣はかなり強力
本人の誠実さとは裏腹にかなり禍々しいビジュアル。内面に闇を抱えているのでしょうか。
強化系、相互協力型の能力で、羽の刻印を持つ者が王子の元に多く集まるほど個々のポテンシャルを高め合います。その集団が互いに意志を統一し能力を発動したときの威力はあらゆる念能力の中でも最大級で、ジョイントしている状況を見たベンジャミンンの部下が、即座に攻撃を考える程凄まじいオーラを放つようです。
ハルケンブルグにはまだ念の自覚はないようですが、準備期間を置いた時の単純なパワーは最も強力であると思われます。
第10王子カチョウ
初登場時は性悪女と思われていましたが、実は姉妹のフウゲツを心から心配している事が明らかに。究極のツンデレです。
念については不明。守護霊獣もまだ一度も姿を見せていません。
護衛についているセンリツは彼女の良き理解者で、フウゲツとカチョウの王位継承戦離脱に協力しています。
第11王子フウゲツ
フウゲツ。黒髪の美少女でカチョウの事が大好きです。最初はカチョウと逆で、実は腹黒く最終的にカチョウを裏切ると思っていたのですが、どうやら考えすぎでした。
そんないい子フウゲウの念能力
移動能力です。ノヴの四次元マンションに似た能力でしょうか。
能力名は不明ですが『魔法の抜け道(マジックワーム)』という、フウゲツがカチョウと子供のころよく遊んでいたアスレチック遊具がモチーフになっている扉を出し、そこから抜け道を作り移動する事ができます。
かなり制約はありそうですし、本人もまだ使いこなせていないので実戦には使えないような気がしますが、ここ1番での脱出や奇をてらった作戦には使えるかもしれません。
他の王子とは逆で守護霊獣よりも先に自身の念能力に目覚めたようです。
第12王子モモゼ
操作系・半強制型のネズミらしき守護霊獣が現れていましたが、まさかの最初の犠牲者となってしまい、色々分からないままに退場となりました。
もうモモゼのお葬式らしき儀式も行われました。
かわいいルックスで人気が出そうだったので残念です。
第13王子マラヤーム
母親はモモゼと同じセヴァンチですが、セヴァンチはモモゼの事は意に介しておらずマラヤームの事だけ心配しています。
まだ子供ですがかなり巨大な守護霊獣を姿を現しているマラヤーム。
自分のいる部屋ごと異空間に移動していたので、何らかの移動能力を持っていると思われます。
第14王子ワブル
赤ちゃんの王子ワブルです。
オイト王妃が常に同伴しており、ワブルのために奮闘しますが、モモゼ王子が死んだ際には我を失い騒ぎ出すなど、人間らしい一面も持っています。
オイトはクラピカがツェリードニヒに拘っていることにも気付くなど洞察力には優れていますが、念の才能はほとんどないようで、修得にかなり時間がかかると言われていました。
ワブルの守護霊獣はまだ姿を現していません。今後身の危険を感じた時に発動するかもしれません。
まとめ
以上現段階で分かっている14人の王子たちの守護霊獣とその能力、そしてそれぞれの王子の念能力について紹介しました。
かなり複雑になってきたのでジャンプでストーリーを追っていると状況を全て把握するのは難しいと思いますが、理解すればするほど面白いよく出来た内容になっているので、がんばって追っていきたいと思います。