ハンターハンター372話のネタバレと考察です。
前回371話では、ついに幻影旅団が船で姿を現し、王達に従うマフィアから船の上層へ行く方法、そして本格的なヒソカ探しに着手します。一方カキン王は、死んだモモゼ王子を埋葬、子供たちへの愛情はあるのでしょうが、何よりもカキン帝国の繁栄と継承戦を優先している様子です。
そしてクラピカの念講習会には暗殺者が!!平行して複数のストーリーが進みます!ハンター史上最も難解な暗黒大陸編はどうなるのでしょうか。
ハンターハンター372話ネタバレ
クラピカが集まった王子の私設兵たちに念を教えているのですが、(自称)念初心者であるにも関わらず、大量の念を練る二人の男達に「バレるだろ」と呆れるヒュリコフ。
(クラピカの念講習会の参加者には、偵察のため念能力者も混じってはいますが、本当の初心者もいます。)
クラピカも態度の悪いその二人に「私を試しているのか?」と問い詰めます。
クラピカの交渉
シュジェールとユヒライです。彼らは第9王子ハルケンブルグの部下で、クラピカと話したいと相談と交渉を持ちかけます。
クラピカは「警護上私はここを動けないし君たちを近づけるわけにもいかない」としつつも、講習の後ならばどちらか一名と話をしようと承諾。
一方ヒュリコフはこれを見てユヒライらが熟練者並の念を発したことについて「自覚が無い」「操作系に操られているか、王子の念獣によるもの」と予想。
チョウライの私設兵サカタも、出来ればこの話し合いに同席したいと考えます。
ベンジャミンの部下ヒュリコフ
かなりの切れ者ですが、死亡フラグもビンビンです。
ヒュリコフは念講習会の中に371話で拘束された女性のやユヒライらの他にもう一人隠れ念能力者がいると分析。その男についてあたりをつけているようで、
「こいつは・・うまくカモフラージュしているな。頭部から立ち昇るオーラも自然だし手から出ているオーラの流れもまさに未修得者のそれそのものだ」
と評価し、その男が暗殺者だと確信しています。
更にヒュリコフはその男に気付いていますが、向こうはヒュリコフの気付きに気付いていない様子で、その状況を利用しようと、一旦は泳がせる選択をするヒュリコフ。
第6王妃セイコ
カキン帝国の男達に事情聴取されてます。独立機関なのでいくら王妃でも従ってますね。
セイコは第10王子カチョウと第11王子フウゲツの母親です。取り調べに対し、「黙秘よ。質問には一切答えない」と話すセイコ。
「貴方達は王室特権で保護されています。これは形式的なもので裁判記録には残りません」
との言葉にも「何よりね。答えは変わらないわ。」と毅然として返します。
しかし実は取り調べをする男達も「手間が省けて私たちも助かる。お互い72時間の辛抱です。監視付きなら移動も自由です。」と止む無く調べている事情があることを伺わせます。
マラヤームとビスケ
第13王子マラヤームと、彼を警護するハンゾウとビスケ。彼らは目に見えて大きくなっているマラヤームの守護霊獣を徐々に警戒。
(お母さんのセヴァンチは顔を手で覆って思い悩んでいる様子。これはマラヤームの念獣のことなのか、モモゼの死のことなのかどっちなのでしょうか。生前モモゼの事を案じている様子は無かったので、マラヤームに迫る危機に絶望しているのかもしれません。)
マラヤームの念獣は、どうやら姉モモゼの死によって飛躍的に大きく変貌したようです。
警護交代の時間がきて部屋に戻るハンゾーとビスケ。この二人いいコンビになりそう。
仮眠のお時間。ビスケは本性はアレですが、通常時はかわいいルックスをしているのでハンゾーはムラムラしないのでしょうか。まあ忍術でその辺は抑制するのかもしれません。
そのハンゾーは自身の念能力「分身の術(ハンゾースキル4)」を使い、幽体離脱のように自身と同じ姿形をした’ハンゾー´’を作り出し、モモゼを殺した犯人を成敗しに向かいます。
ハンゾーの分身の術
ハンゾー曰く、「本体に触れられたり、声を掛けられると強制解除」とのこと。途中で邪魔されないよう、ビスケに見張りを頼みます。
ビスケは寝不足はお肌の大敵と渋りますが、美容パックくれたら手を打つわと提案。なんだかんだ世話好きで優しいビスケでした。
モモゼ殺しをしたと当たりをつけていた護衛の部屋を訪れるハンゾー(の分身)
第1王子ベンジャミンのヘッドハンティングと嘘をつき、この犯人の男に自身の念能力やモモゼを殺した方法について聞き出します。
(部屋には二人いたので、ハンゾーはどちらも試すつもりだったようです。)
そして「幽体離脱(ザタッチ)」という念能力を自白し、ハンゾウの狙いに気付かない男はベンジャミンに仕える事ができるとウキウキ。
ハンゾーの暗殺
その男がモモゼ殺しの犯人と確信したハンゾーは暗殺を実行します。
ちなみにこの殺し方は「地蔵背負い」といって自殺に見せかける時のセオリーですね。さすがハンゾー、古来より伝わる殺し方を熟知しています。
そして冨樫義博に一言言いたい・・・
字が多いです冨樫先生!!
どうにかしてください小説ですかこれは。まあ滅茶苦茶面白いから読んでしまうんですけど、読み飛ばしてしまう読者も多そう。
イズナビはタイソンのお気に入り
第6王子タイソンを護衛するイズナビ(クラピカの師匠)にも肩に乗る王の守護霊獣が見えていますが、今のところ害はないと気にしていない様子。
その日の念講習会終了。明日また同じ時間にといって解散します。
そして先ほど言っていた講習会終了後の話し合いが始まろうかという時に、サカタが私も同席したいとクラピカに接触。
クラピカは断りますが、サカタは引き下がらず、二人は揉め始めます。しかし・・・
クラピカに我々だけで話し合いたいと提案していたユヒライが、サカタも同席して構わないと譲歩。ハルケンブルグ王子とその部下が集まり大量のオーラを放っていた事を報告します。
ユヒライは今現在その時の記憶がなく、クラピカにどういうことだと相談。
要約すると、強制まではいかない要請型の操作系能力とクラピカは説明しているようです。
ハルケンブルグの守護霊獣
そしてハルケンブルグや部下たちの手の甲につけられた印には「記録、教書、分類、署名、威嚇、等々」の意味があるとクラピカは考えます。
ユヒライはハルケンブルグの性格から考えて、手のマークは決意表明と団結が最も近いと答えを出します。
王子個人は覚悟を内に秘める御肩だが、集団の決め事は自らの言葉や態度で明確に全員に浸透させる。そう王子を評するユヒライ。
そして「王政の撤廃の実現のために今回の継承戦は絶好の機会だが、一方で王子は殺し合いは望まない」という矛盾もあり、念獣も殺し合いに身を投じる事を望んでいないのではないかと推測します。
ハルケンブルグにも同じ刻印があると聞き、それは危険な兆候であるとクラピカは語ります。
刻印に差異がないということは、「志」に対して王子も支持者も平等だという意志は素晴らしいが、逆に念獣の能力に対するリスクも同等に背負う事になる。
そしてそれは命の危険が伴っても不思議ではないともクラピカは分析します。
カミーラの暴走
ハンゾーはマラヤームの念獣がいることで、近くに王子もいると考え近づきますが、王子の念獣に攻撃され身動きとれません。
「敵味方関係なく攻撃するのか!?それとも敵味方の判別すらついていないのか。」
ハンゾーは困惑します。
そして第2王子のカミーラが早速動き始めます。
何と第1王子ベンジャミンの部屋に近づき
「これからベンジャミンを殺しにいくわ。私に協力するかここで死ぬか・・」
そういってベンジャミンの部下ムッセに迫るカミーラ。気性の激しいカミーラの暴走により、突然上位王子同士の戦いが勃発します。372話はここまで。373話に続きます!