カイジ293話ネタバレと考察です。
前回292話では、カイジが黒のエスティマを借りて立体駐車場に預けたのは囮であると話し、本命の車は足がつかない隠れ家的なレンタカー屋で借りるという驚きの作戦をマリオとチャンにドヤ顔で展開します。若干呆気にとられた感のチャンとマリオですが、走り出したら止まらないカイジの勢いのままに、怪しげなカーショップに入ります。
カイジ239話
店員は変わり者で自分たちの事も受け入れてくれるはずだと確信しているカイジは車屋に入り店主を探します。
虫けら同志などとかなり失礼なことを言いながら店内を練り歩くカイジ
どうやら店の中にはこの店主一人しかいないようです。既にこの後姿で普通じゃない事は分かりますが、どんな人物なんでしょうか。
「あのーすいません・・・」話しかけるカイジ
カイジって駄目人間で社会からのはみ出し者なんですけど、一応初対面の人間へのへりくだった取り繕いはするんですね。そういえばカイジ1巻で友達らと麻雀してるらしき描写があったので、社交性は無いわけじゃないのかもしれません。
ただ指はないし顔も傷だらけなんでどう見ても怪しいはずです。
無視される三人
今度は大きめの声で話しかけるカイジ。怪訝そうな顔で店主が応対します。かなり不愛想な店主でカイジを客としておもてなしする気が全くありません。
接客業でこの愛想の無さはヤバいですが個人経営の店だと稀にこんな人物いるような気もします。
一番やってはいけないことなのに、早速揉め始めて愕然とするチャンとマリオ。
カイジはそんなチャンなどおかまいなしに店主に接触を試みますが店主は放任主義。洋服屋だとありがたいですが、車屋で放任主義はかなりつらいものがあります。
ただどうも理由があるようで、カイジ達がひやかしの客だと思っているようですね。
1カ月半のレンタカーは長すぎる
カイジが購入ではないものの、レンタカーを利用する意思があることを伝えると店主は一応客として扱ってくれます。
料金は平日1万円、土日は1万5千円という料金。あとは車両保険にも加入する必要がある事を説明し、事務的な説明を続けるのですが、カイジが1カ月以上借りる事を伝えると店主は驚愕。
そりゃそうですね。1か月以上のレンタカーなんてどう考えても訳アリですし、カイジたちの怪しい風貌も相まって普通なら通報者です。
想定外のカイジの答えに驚きを隠せない車屋。空気を察したカイジは金はあると大丈夫アピール。
クレジットカードありません
現金はあるんですが、当然カイジごときクレジットカードを持ってるわけがありません。
そこが引っかかったらしく店主には追い返されてしまいます。
クレジットカードがなければ100万円以上の大金が必要になるレンタカーのシステムがあるので、審査失格ということです。
しかしカイジ達は数億もってるんだな。即座に店主を呼び止め即金で150万円を手渡します。怪しいw
しかしながら店主カイジ達を怪しいと感じつつ、歪んだ思考により車を貸す事を決意。もしかしたら自分もクレジットカードを持てないような時期があったのかもしれません。
カイジの凄いところ
店主も色々あって現在の車屋をやることになったようです。回想では最終的にホームレスにまでなっていました。現在の髪型も社会との決別の現れなのでしょうか。
ただこの店主は自分の人生を山あり谷ありだと思っているでしょうが、カイジの人生を知ったら驚くでしょうね。なんだってカイジは命を懸けて鉄骨渡ったり、カードでジャンケンしたりしてます。
そしてカイジの凄いところはそんな凄い武勇伝があるのに、まわりに軽々しくしゃべらない事です。まあしゃべっても引かれるか信じれ貰えないかかもですが…
説得成功
サラ金(帝愛)から追われる身だという事を打ち明けると、意外にもそれが功を奏してカイジ達の味方になってくれた有馬は、カイジ達に車を貸してくれるようです。やはり重要なのは人と人との交渉術ですね。
いろいろありましたが、最終的には車だけでなく帝愛の件も理解してもらうという理想的な展開にはなりました。誌面では面白く描かれていました。
ただ帝愛も飴とムチを使って車屋を懐柔しようとするでしょうから、その時にこの車屋がカイジたちとの約束を守る事ができるのか・・・なんだかんだすぐ喋ってしまうような気も・・・