カイジ294話ネタバレと考察です。
前回293話では、カイジ考案かく乱作戦に必要な車を借りるため、一風変わった車屋に入店。鬼が出るか蛇が出るか、怪しい自分たちに車を貸してくれるか賭けでもありましたがカイジの読み通り店主は変人で、帝愛からの連絡も無視すると確約し、車(キャンピングカー)も貸してくれると最高の展開に。
カイジ294話
カイジたちを店の奥へと連れて行くモヒカン店主。
どうやら店主は自分の過去とカイジ達をシンクロさせ、カイジらが堅苦しい社会に嫌気がさしどこか遠くで暮らしていく計画を立てていると勘違いしているようです。
しかしカイジは店主のこの言葉を頭の中で反復させ「確かに俺たちが求めているものは楽園かもしれない」と納得し、楽園を妄想します。
これがカイジの考える楽園。
一応女性もいるようです。ほとんど女性が出てこない漫画カイジですが、金持ちを想像するときには女性が登場してくれます。
カイジは「安心感」に満ち溢れたこの暮らしを求めており、和也との戦いを思い出しながら「ハラハラドキドキ」はもういい、と店主のいう楽園を自分でも求めている事を自覚します。
楽園には女性だけじゃなくラーメンも登場していました。カイジは貧しい暮らししてきたので、人生の楽園といってもあまり普通の人の日常と変わらない範囲の要望でちょっとだけ悲しくなります。
(ただカイジは億の金もった時期もあるはずなんですがね。ギャンブル狂なのですぐに失ってしまいます。)
カイジは日本人
チャンとマリオは母国に帰れば勝ち逃げですが、カイジはそういうわけにもいかず、日本にいれば兵頭ら帝愛にずっと追い続けられるため、自分も海外に逃亡する選択も考えているようです。
カイジ海外編はあるのでしょうか。
そんな妄想をしているうちに事務所に到着し、店主はキャンピングカーの鍵を貸してくれます。
しかしここで店主が最後に念押し、サラ金(帝愛)からの接触に関してはスルーしてくれるみたいですが、警察には嘘は言わないスタンスのようです。まあそりゃそうですね。見ず知らずのカイジたちのために警察まで騙す義理はありません。
しかしこれはカイジ快諾。職質される可能性を考慮してむしろありがたかったようです。さすがカイジ、作中では描写がないだけで恐らく何度も職質されているはずです。
店主は変人
カギをカイジらに渡す店主。
地球のど真ん中という店名にもなっている格言も飛び出すなどご機嫌のようです。
店主のよく分からないテンションに生返事のカイジ達ですが、店主はさらに続け、なんども人生の真ん中だと言い聞かせていました。
きっと大事なことなんでしょう。何度もカイジらの頭に刷り込ませていました。
しかしカイジは社会性がないので、無駄に食い下がってしまい、更に店主のマシンガントークを助長させてしまいます。この辺は誌面で見た方が分かりやすいと思います。
とりあえず立場上は店主の方が上なので、カイジをねじ伏せ、と車の方案内、そこでひとしきりキャンピングカーの良さについて語りつくした後、と過去を思い出して泣き始めていましたw
結婚していたような描写はなかったので、自分の子供時代の事を思い出しているのでしょうか。何とも悲しい人生のようです。スピンオフで店主編も見たくなってきました。
鍵ゲット
独り者の男が持ったなら、キャンピングカーは相棒・・・自分がサラリーマン生活から逃げ出し、一人で暮らしていた記憶を思い出します。
天井がふにゃふにゃとぼやけちまう夜もあると言っていたので、一人寂しくキャンピングカーで泣いて暮らしていたのでしょうか。(ただこの店主、見た目は派手になりましたが今も孤独に見えてしまいます)
その点カイジは常にトラブルを抱えていますが、孤独ではないですね。いつも誰かしらと共闘している気がします。マリオチャンは三好のようにカイジと対立して欲しくありません。三好・・
そんな暗い店主、今はモヒカンでぶっきらぼうにして過去を吹っ切ろうとしているのでしょうか。なんとも不器用な男でした。そんな店主から鍵ゲット。
はしゃぐカイジ達
サラリーマン時代の人生と決別し、もう一度自分の人生をど真ん中に戻したくて、買うんだコイツを!!
キャンピングカーの事を熱く語る店主。お前らだってそうなんだろうが!!走り出したら止まらない店主に話を合わせるカイジ達はようやく店主から解放され、車をに手にします。店主の熱弁をすっかり忘れドンチャン騒ぎ。
しかし店主は売り値分のお金をもらっているから返すのはいつでもいいと粋な計らいもしてくれました。
いよいよ出発となったわけですが無事逃げきれるでしょうか。ここまで言っときながら軽い脅しや報酬でカイジ達の事を帝愛に売る店主を見たいような見たくないような・・・294話はここまで。295話に続きます!