ゴールデンカムイ196話のネタバレ考察です。
前回195話では、氷のタケノコと呼ばれる氷筍(ひょうじゅん)の洞窟で不利な戦いを強いられていた特務曹長達ですが、都丹庵士(トニアンジ)が盲目であることに気づき形勢逆転。トニアンジは逃走します。
菊田は有古一人でトニを追わせます。有古は「八甲田雪中行軍遭難事件」の捜索隊の一人。これには宇佐美上等兵も冷や汗をかいていました。やはり有古と菊田の二人は只者じゃないようです。
有古は音によってトニアンジを雪雪崩が起きやすい場所に誘導。トニアンジも「負けたぜ」と完敗を認め雪に飲まれ戦いは決着しました。
ゴールデンカムイ196話
冒頭は杉本佐一、アシリパ、白石のまったりパートでした。ニヴフに世話になっている彼らは、魚の皮で作られた帽子をかぶって遊んだり、魚の皮を使った「モス」という料理を食べたりしてつかの間の休息を楽しんでいました。
鯉登少尉の喜び
クールな鯉登少尉が「もす。うふふ」といってテンション上がっていました。口癖が「もす」だった自分の父親を思い出したようです。
「アシリパ奪還」という作戦に成功したことを父に報告できることがかなり嬉しいと話していました。鶴見中尉と違って親子仲が良好ですね。ちなみに鯉登の父親は少将というかなりのお偉いさんです。
更に横になっている月島軍曹が、鶴見中尉も喜ぶと伝えると、鯉登少尉はウッキウキの表情になってました。やはり心酔しているんですね。
尾形百之助は重症
他の登場人物は、ニヴフが作る薬草などで快復に向かっていますが、尾形百之助だけは目を撃ち抜かれた重傷のためもはや薬草の類ではどうにもならず、医者が必要な状況です。
しかし杉元や鯉登たちは密入国者のため、医者を呼ぶと通報されるリスクがあります。鯉登はそこまでして尾形を助ける必要はないと反対しますが、杉元の判断で医者を呼ぶことに。
月島の傷も医者に診てもらったほうが良いと言って、鯉登を説得していましたが、杉元には何か別の理由がありそうです。町に降りた杉元は無事医者を発見しましたが、怪しまれたため結局銃で脅していましたw
有古と特務曹長
特務曹長、宇佐美、二階堂はプチ会議中。
なかなか戻ってこないためは、有古はもう死んだと決めつける宇佐美と二階堂ですが、彼を信頼する特務曹長は、アイヌの家を訪ね有古を発見します。すると有古は既にトニアンジの刺青を剥がして延していました。有古はこれが地図であると既に理解しているようです。
有古が有能すぎる件
トニアンジの死体を見て、模様が正中線で途切れていることから、獣の皮と同じく、「剥げ」という意味と考え、その場で剥いで皮だけ持ってきていました。
トニが死んだ場所が山奥だったことで運ぶのに難儀するという理由、そして二階堂と宇佐美に手柄を横取りされないためでもあったようです。
最初は皮だけになったトニアンジを見て冷や汗をかいていた菊田もこれには納得。更に有古は菊田に鹵獲癖があり銃をコレクションしていることも忘れておらず、トニの銃も探して持ってきていました。至れり尽くせりの状況に菊田もご満悦。
この二人何で鶴見から冷遇されているのか謎になるほど優秀です。むしろ宇佐美と二階堂は今のところ温泉に入っただけです。鶴見中尉は菊田と有古を受け入れるのでしょうか。197話楽しみです。