喧嘩稼業99話の考察です。ネタバレ含みますのでご注意ください。
巻末コメントは『常人ならおかしくなるほど嫌な事があった~掲載がないときはさぼっていると思わずにすべての不幸を僕が引き受けて地球を守っていると思ってもらいたい』みたいな内容でした。これはまた今週からしばらく休載の流れでしょうか。内容的には一番オススメしたい面白い漫画なので1か月後ぐらいの掲載を期待しています。
前回98話が4月の掲載だったのでさすがに記憶が曖昧です。全体的には芝原ペースで進み、最後に上杉仁が背中越しに肘金剛で相打ちにもっていきダブルノックダウン、先に立ち上がった方が勝利濃厚という流れでした。
喧嘩稼業99話
ネタバレ含みます。まずは芝原と上杉の戦いについて。
・立ち上がったのは上杉均
・ダメージの大きい上杉均は、芝原へのトドメではなく距離のある芝原のセコンドまでわざわざ歩き、芝原息子のユウちゃんにタオルを投げろと説得。『生かせるものなら生かしたい』は名言でした。
・ゆうちゃんは立ちさえすれば親父の勝利と考え、上杉の要求と一度は拒絶するも、上杉から芝原は『心室細動』を起こしている、『まだお前は親父から学ぶことがある』と再度説得され決心が揺らぐ。
・『上杉の弱点は情』と考え、癌の情報を流すなどしていた芝原親子でしたが、ゆうちゃんは上杉の情は強さだと認めタオル投入。(このまま芝原が死んでいれば、梶原と入江文学のように因縁となっていたかもしれません。しかし上杉の情により、二人の間には妙な絆が芽生えていました。さすが門下生を背中で引っ張る男上杉均です。ただの脳筋ではありませんでした。)
という感じで決着。
放送で観戦していた山本陸も満足気でした。
ただし上杉は勝利のあとコーナーに座り込んで灰になった矢吹丈みたいになっていたので、これは次戦は苦労しそうです。少なくとも里見賢治と画策した田島彬襲撃計画は実行できないでしょう。
上杉均勝利予想が多かった思いますが、その王道の結末に至る過程は予想不可能な展開の連続で、さすが木多先生といったところです。予想を裏切り期待に応えるという喧嘩稼業の真骨頂を見せてくれました。
肝心の芝原の命ですが、医者が心臓の異変に気づいてAED持って試合が行われているケージに急いで向かっていたので、恐らくは助かるでしょう。物語の展開的にも一命をとりとめるはずです。
入江文学と十兵衛の会話
十兵衛「大分俺の優勝が見えてきた」。文学「俺という高い壁がいるだろ」という楽し気な会話がありました。
一連のやり取りの中で、十兵衛は冗談交じりに、文学は金隆山に殺されるでしょとイジっていたので、まだ金隆山が死んだことは知らないようです。これは田島らトーナメント運営が黙っているのか、後々周知する予定なのか気になるところです。(セコンドの親方が金隆山を探していたので、彼が死んだことは運営もすぐに把握したはず。)
入江文学と十兵衛のやり取りで気になった点は3つ
・入江と文学は一応本気で戦う可能性あり?
・十兵衛「関は何とかなるさ」発言から察するに、かなり確実性のある関対策がありそう
・金隆山の死んだ穴をどう埋めるのか
文学と十兵衛が戦った場合はてっきり文学の自動勝ち上がりかと思いきや、二人の会話を見るに当たった時まだどうするか決まっていない感じでした。といっても恐らくは十兵衛なりに師匠を心配しているのでしょう。運営としても師弟関係ということは把握しているので、真面目に戦わせるような策を用意するかもしれません。
とはいえ一番可能性が高いのは、金隆山の分は不戦敗、十兵衛もうまく勝利を譲って文学が決勝に勝ち上がりの展開かなと予想しています。工藤が十兵衛に勝ってしまう展開は‥0ではないですが、考えなくていい程度の可能性だと思っています。
100話は‥
やはりまた次回のお話100話は掲載未定です。
東京オリンピックが始まるまでにトーナメント1回戦が全部終わるぐらいというネタが数年前ありましたが、どうやらネタを上回る進捗となりそうです。100話はこれまで通り試合の後のプチエピソードでしょうか。あとは田島彬への襲撃計画もまだ未回収です。
上杉は満身創痍で襲撃を行えないので、里見賢治が襲撃するチャートです。99話でも外に出た十兵衛が里見賢治に電話している場面がありました。ここで田島が深手を負ってしまうことはあり得ないので、襲撃中止か里見賢治が返り討ちにされるパターンのどちらかかなと予想しています。
しかし芝原は強かったです。十兵衛に負けた佐川弟にも言えますが、純粋なスキルだけなら対戦相手を上回っていたと思います。そこを戦術と閃きでひっくり返すのがこのトーナメントの面白いところです。次の試合は関修一郎と佐川睦夫の試合です。忘れたころに掲載してくれるはずなので気長に待ちましょう。