キングダム563話のネタバレと考察です。
前回562話では、ブネン軍に対し優勢に戦いを進める壁軍らが、敵の精鋭部隊により一気に劣勢になったのですが、そこにキタリ率いるメラ族が加勢し、状況は好転。
しかしブネンは味方もいるその場に矢の雨を降らせるのです。キタリや壁はどうなってしまうのか。
キングダム563話
ブネンの敵味方関係なく攻撃する容赦ない攻撃に、キタリらメラ族は虚を突かれてしまいます。さすがにこれは想定していなかったのでしょう。
キタリは一旦この乱戦から脱出するよう指示を出します。
敵の弓隊は歩兵のため、馬の脚力で一旦退却するようです。さすがキタリ、状況をよく把握して冷静な判断です。
しかしここで更に誤算が。
何と剣を交えている犬戎(けんじゅう)が矢を意に介せず戦いを続けるのです。
そんな犬戎に苦戦するキタリが矢に打たれ傷を負ってしまいます。
強いキタリですが、不意を突かれ深刻なダメージを負ってしまいます。
ブネン軍の秘密
遠くではこの戦況を舜水樹(しゅんすいじゅ)が見守ります。
部下が犬戎を勇敢と称えるのですが、舜水樹はあれは勇気ではなく、犬戎の兵士たちが家族を人質に取られているからだと複雑な表情で語ります。
手柄を上げれば報酬をもらえる、逆らえば一族は皆殺し、そんな恐ろしいインセンティブシステムとなっているようです。
中でもブネンの冷徹さは群を抜いているようで、先ほどの仲間の犠牲をも厭わない理不尽な作戦であっても、眉をひそめただけで、そいつの子供を目の前で殺してしまうというのです。
ブネンのように眉を沿っていればいいのでしょうか。いえそんな問題ではないのでしょう、機械のように命令に絶対服従しなければならないのです。
舜水樹に対し、ここは心配ないから本陣に戻れとブネンの部下が促します。
キタリのピンチ
一方再び壁軍が戦う戦場では、ジリがそろそろとどめを刺しにいこうとするのですが、ブネンはまだ矢で味方ごと的を弱らせようとし、ジリに加勢に行く事を許可しません。
ジリは命令に対し、少しだけ考える間があったので、彼もまたブネンに人質を取られていたり、あるいは本当は早く仲間を助けに行きたいのかもしれません。
何と残虐な男なんだブネン
そんな冷酷なブネンの作戦はかなり有効で、キタリはついに追い詰められてしまいます。
死を覚悟するキタリ。
お疲れ様でした。
と別れの挨拶をしたところで我らが壁が助っ人に来てくれました。やはり貴重な女性キャラはそうそう死にません。大ピンチとなったキタリの元に壁が加勢に。壁はどうも女性を優先して助けている気がするのですが気のせいでしょうか。
キタリは危機一髪命拾いしますが、なんで来たんだと壁にたいし怒りをぶつけます。しかし誌面でよく見ると、怒ってはいるものの実はうれしいパターンにも見えました。
ブネンvsカタリ
戦いの真っ最中にも拘わらず小競り合いを続けていたキタリと壁ですが、なんとこの混乱に乗じて、キタリの兄でありメラ族の王でもあるカタリがブネンらのすぐそこに辿り着いていました。
キタリの信じていた通りにカタリがブネンの首を狙います。まるで桓騎(かんき)のような抜かりなさです。描写を見る限り相当な強者である事は間違いなさそう。
山の民の中では、楊端和(ようたんわ)とバジオウ、そしてカタリがトップ3の強さのようです。
まずは前哨戦でブネンの側近のジリvsカタリ。
それなりの雰囲気を持ったジリでしたが、何とここはカタリの圧勝!そのままブネンに迫ります。
カタリの方が強そうなんですが、なんとブネンは部下に自爆テロで死に際にカタリに抱き着かせ、自由を奪われたカタリを自分の部下ごとブスブス貫くのです。おいーー!
誌面ではかなり迫力ある描かれ方をしていました。
こんな事卑怯な事あっていいのでしょうか。呆気にとられるキタリの顔で563話は終了。かわいいところを見せていただけにキタリが悲しむのはつらい展開。564話に続きます!