キングダム597話ネタバレ考察です。
前回596話では、死んだ松左に涙する飛信隊を信が元気づけ、ついに趙峩龍(ちょうがりゅう)を追い詰めます。趙峩龍は戦力をほとんど失っているので、少し暴れた後このままやられてしまう気がしますが、どうなるのでしょう。
キングダム597話
追い詰められた趙峩龍は藺相如(りんしょうじょ)との会話を思い出していました。話を聞いているのは尭雲(ぎょううん)と趙峩龍。(今信たちと死闘を繰り広げるこの二人は、藺相如を崇拝していました。)
藺相如と王輝は戦っていた!
回想の中の藺相如の更に回想です。
実は藺相如と王輝は過去に戦っていた事があるようです。両軍が向かい合っていますが、川を挟んでいるため衝突は避けられたようです。秦の録鳴未(ろくおみ)などは「命拾いしたな藺相如とかいうの!」とか言って煽っていました。
対して趙峩龍もアホうと言って煽り返してました。煽りスキルはどっちも互角といった感じです。
藺相如は崇拝されるだけある
藺相如は性格や戦に対する考えが王輝とかなり異なるようです。
王輝が戦にロマンを求めるのに対し、藺相如はかなりリアリストで、俯瞰で中華を見ている感じでした。今の自分たちの時代には中国は統一される運命にない考えている様子で、戦いに飢える王輝を諭し、その場を去っていました。
しかしその達観した裏で、中華統一への想いはあるようです。自分たちの代では難しくても、将来的に誰かが中華を統一するだろう、そして願わくばそうなって欲しいといっていました。中華統一を願う理由は争いを無くすためです。
藺相如と政の共通点
これは秦の嬴政(えいせい)も同じですね。キングダムでは争いを無くすために争うというのが一つのテーマになっています。更に藺相如は、中華統一は趙によってではないかもしれないということを、尭雲と趙峩龍に話していました。
この民主制度を先取りしている考えも政と共通しています。政も中華統一のために法を作って自分は法の下において民と平等でかまわないと斉の王建を驚かせていたことがあります。さすが藺相如は死んでなお武将たちに崇拝されるだけのことはあります。
藺相如から最後の指令
藺相如はこの時かなり咳をしていたので、既に病がかなり進行していていたと思います。その藺相如が尭雲と趙峩龍に頼んでいたことが、「中華をその手で統一せんとする人物に出会った時は全力でそいつを殺せ」というものです。
そのことを思い出した刹那、趙峩龍と信が一対一で激突!
趙峩龍の刃が襲い掛かったところで597話は終了でした。もはや趙峩龍は秦に勝利するというよりも、信が中華を統一するに値する男なのか、自分の命を賭して値踏みしているようにすら見えます。
598話は巻頭カラーです。楽しみですね。ここ最近ページ数が少ないですが実写映画があるので仕方ないです。ちなみにヤングジャンプ誌面では原泰久先生と、山崎賢人さんの対談がありました。面白かったです。